記録的な暑さが彼岸を過ぎても続いていましたが、十月を迎えてやっと収まり、朝夕は逆に肌寒さを感じることになりました。この気候のせいで、魚沼産のコシヒカリも粒立ちが悪く、等級評価が下がり、農家にとって大変な減収になると報道されています。
私の生家も兼業農家でしたので、等級評価の下落がどれほど農家に衝撃を与えるか肌感覚で理解できます。福山市周辺の農地も休耕田が目立ちます。就農人口の減少と高齢化が懸念されてきましたが根本的な改善の方向性は見えていません。もっと効率性・収益性を高め、若い人も希望をもって就農できる方策は無いのでしょうか。
他方、昨日のニュースで産科の医師が減少して、産科を集約化せねばならず、里帰り出産が困難となる地域が多く生じていることが報道されました。高齢出産が増加傾向にあり、二十四時間対応する産婦人科医師の負担は増すばかりです。異次元の少子化対策を謳う岸田政権に、産婦人科医師を増やし出産の負担を軽減する方策を是非ともお願いしたいものです。
病院長 浜田 史洋